廃車の解体・買取で戻ってくるお金
廃車を買取してもらうことによって、税金や保険料以外にも戻ってくるお金があります。
廃車手続き費用以外に解体費用もかかるわけですが、費用と戻りを相殺してプラスになった分が戻ってくるお金(=得したお金)ということになります。
それを把握するには、解体にかかる費用と廃車の買取について、しっかりと理解しておく必要があります。
解体にかかる費用
廃車を考えている人にとって、解体にかかる費用は大きな関心事です。
「廃車 費用」とか「スクラップ 費用」とかで検索する人も多いのではないかと思います。
残念ながら、この時点ですでに「廃車には費用がかかる」というマイナスの前提ができてしまっています。
もちろん解体作業には費用がかかり、これはマイナス要素になりますが、解体後のスクラップは買い取ってもらうことができるため、結果的にはプラス要素になります。
両者の内訳を出してもらうのは難しいと思いますし、いくらでも調整できるので、出してもらったところであまり大きな意味はありません。
大切なのは、解体にはプラスとなる金額の要素があるということを依頼する側が知っておくということです。
廃車の買取
廃車の買取には、スクラップとしての買取と、中古車としての買取があります。
・スクラップとしての買取
たとえスクラップにしかならないとしても、決して二束三文というわけではありません。
スクラップの中で重量の多くを占める鉄が主な買取対象になります。
クズ鉄価格の相場にもよりますが、概ね20円/kg程度で買い取ってもらえることも多いようです。
仮に20円/kgで買い取ってもらえた場合、1台の自動車の鉄部分の重量が1000kgとすると、スクラップ価格は2万円程度になります。
また、エンジン等の部品が市場で取引されている場合があり、そのような場合にはさらに価値が高くなる可能性があります。
解体作業料をどれぐらいに見積もるかによっても違いますが、通常、買取価格の方が上回り、解体作業量に代行手数料を含めても、戻りがある場合が多いといえます。
・中古車としての買取
廃車を中古車として買い取ってもらえれば、さらに多くの戻りを期待することができます。
中古車市場である程度需要のある車に限られますが、最近は国内で需要がなくても海外で需要がある場合も少なくありません。
この判断は業者によっても違ってくるので、一つの業者でいい結果が出なくても、あきらめずにいくつかの業者にあたってみる価値はあると思います。
買取になれば、解体と違って作業費用もかからないので、買取価格がそのまま手取りになるはずです。
このような買取の事情を知っているかどうかで、ずいぶんと損得が違ってくることがわかると思います。